皆さんもよく使う風邪薬。
どのような基準で、
風邪薬を選んでいますか?
大前提として、風邪薬で
風邪は治りません!
え?風邪薬なのにと
思われるかもしれませんね。
そもそも風邪の原因は、<ウイルス>です。
そのウイルスを特定することは、
極めて難かしく、未だに、
風邪の抗ウイルス薬はありません。
じゃあ風邪薬とは何なのか?というと
風邪に伴ってでる症状を
軽くする対処療法です。
なので、一般的な市販の風邪薬は
総合感冒薬といって、
様々な症状に合わせた成分が入っています。
市販の風邪薬の中に含まれている成分
では風邪薬の中に含まれている成分とは
どのようなものがあるのでしょうか?
成分をまとめてみました。
◆ 解熱鎮痛成分
のどの痛みや関節、こわばりなどの
痛みをやわらげて、熱を下げる成分
◆ 抗ヒスタミン成分
ヒスタミンと呼ばれる物質が
引き起こす、くしゃみや鼻水を抑える成分
◆ 鎮咳・去痰成分
気管支を広げて呼吸しやすくする成分や、
強い効果の麻薬系鎮咳薬などがある。
◆ 消炎酵素成分
からみの強いたんや、鼻水を分解して、
炎症を抑える成分
◆ 無水カフェイン成分
頭痛をやわらげる成分
◆ 生薬成分
鎮痛・解熱・鎮咳作用がある成分
◆ ビタミン成分
風邪で消耗しやすいビタミンCや
ビタミンB1を補充する成分
などなどの成分が風邪薬の一般的な成分です。
風邪の一般的な症状とは?
では、風邪をひいた時に出る症状は
どのようなメカニズムで起こるのでしょうか?
風邪の症状は以下のものがあります。
◆ 頭痛
風邪をひくと、頭の中の血管が拡張して、
痛みのもととなる物質が流れます。
心拍とともにズキズキと痛みます。
◆ 発熱
ウイルスは熱に弱く、ウイルスを退治するために
身体の免疫力を上げるため
自律神経が働いて、発熱させている。
◆ 亜寒
脳がもともと設定している体温より、
実際の体温が低い場合、震えにより、
熱を高めようとする体の反応。
◆ せき
気道の炎症によって起こり、
のどに絡んだたんを
外に出そうとする身体の反応。
◆ 鼻づまり
鼻腔内の粘膜の炎症により腫れがおこり、
鼻腔が狭くなり、分泌液が滞っている状態。
◆ 鼻水
鼻腔から体の中に入ろうとする異物を
防ごうとする身体の防御反応。
◆ くしゃみ
のどから体に入ろうとする異物を
防ごうとする身体の防御反応。
これらの症状に合わせて
風邪薬は対応するように
作られています。
効果あるおすすめの風邪薬とは?
では、市販の風邪薬を選ぶ時には
どのような基準でいいのか、
ご説明します。
上記にあったように、
風邪そのものを、つまり
抗ウイルス薬は、ありません。
なので、一番何とかしたい症状に
合わせて風邪薬を選ぶことが大切です。
風邪のひきはじめには?
風邪のひきはじめには、自然治癒力が
働きやすいように、
<葛根湯>や<麻黄湯>が含まれている
ものを選びましょう。
熱がある場合は、<第一かぜゴールドS>など
熱がない場合は、<カコナール2V顆粒>など
鼻水が出る場合には?
風邪による鼻腔のトラブルには、
<抗ヒスタミン成分>が含まれているもの
を選びましょう。
鼻の症状がメインの場合
<パブロン鼻炎カプセルZ>など
他の症状もある場合、
<リルース総合感冒薬>など
のどが痛い場合は?
のどの痛み、炎症などは<抗炎症成分>を
含むトローチやうがい薬が最適です。
のど以外の症状もある場合は、
抗炎症成分を含む風邪薬を飲みましょう。
のどの症状が中心の場合
<新コルゲンコーワトローチ>など、
他の症状もある場合、
<コルゲンコーワIB錠TX>など
咳がつらい場合は?
咳を起こしているのどの炎症を
抑える<抗炎症成分>と去痰成分の
<ブロムヘキシン塩酸塩>を含むものを
選びましょう。
咳が辛い場合、
<コンタックせき止めST>など
他の症状がある場合、
<姉頓せき止め錠>など
以上おすすめの市販の風邪薬を
書きましたが、咳や鼻水、発熱などは
身体の防御反応なのです!
よっぽどつらい場合や、
仕事をどうしても休めない場合など以外は、
温かくして体をゆっくりやすめましょう!
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